Warcross

Warcross (English Edition)

Warcross  Marie Lu

星4.5!⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

キャラクター ⭐️⭐️⭐️⭐️

ストーリー ⭐️⭐️⭐️⭐️ (ラスト100ページは星5つ)

読みやすさ ⭐️⭐️⭐️⭐️

 

過去に紹介したLegend Trilogyで有名なMarie LuのSci-Fi Duology第1巻です。

Legend Trilogyが気になる方はこちらをどうぞ。(いま改めてみると驚くほど内容がない投稿で笑いました)
 

 

今作の舞台はなんと未来の東京。若き天才、Hideo Tanakaが開発したバーチャルリアリティゲームWarcrossは全世界で日常的にプレイされている単なるゲームを超えたゲーム。毎年開かれるチャンピオンシップに主人公Emikaはある出来事をきっかけに参加することになります。優れたハッカーであるEmikaはHideoに協力を頼まれ、ゲームをプレイしながらある秘密を探っていくのですが、そこから話は思わぬ方向に…。

 

主な舞台が東京なので(大会が行われるのは東京ドームです)、ちょくちょく東京の地名が出てきてニヤッとしてしまいます。日本が舞台の洋書を読んだのは初だったのでピンとくる地名になんだか嬉しくなってしまいました(笑)

 

今年発売された2巻Wildcardを読む前に再読したのですが、最初の100ページを超えたあたりからなかなか物語にのれず、おや?1年で好みが変わったかな?(Warcrossは去年のお気に入りの1冊)と思ったのですがラスト130ページぐらいは一気読みでした。

 

唯一難点を挙げるとすれば、特にYAでは鉄板ともいえるロマンスですかね。ロマンスより、友情の方向に物語が進めばもっとこの作品が好きになっただろうなと思うのですが、まあこの辺は個人的な好みの問題です。

 

ゲームの世界でのアクションシーンは物語の進むペースも早く、流れに乗ってしまえばあっという間です。キャラクターも魅力的です。私個人としてはメインキャラクターであるEmikaとHideoよりもサイドキャラクターたちのほうが好きですね。Emikaのチームメイトたちは特に魅力的でした。

 

Marieの作品は文章も読みやすく、物語の内容も複雑すぎないので、初心者の方にもおススメです。彼女はこの作品のほかに2シリーズ出しているのですが、Legendしか翻訳されていないので、今作も翻訳を待つより原作に挑むほうが得策です!!

続編であり今シリーズ最終作Wildcardもすでに発売済みなので1年待つストレスもありません(笑)ぜひ、2冊合わせてどうぞ!!