Restore Me

今日ご紹介するのはRestore Meです!

Restore Me (Shatter Me)

 

星4.5!⭐️⭐️⭐️⭐️

ストーリー ⭐️⭐️⭐️⭐️(エンディングは星5つ!)

キャラクター ⭐️⭐️⭐️⭐️

読みやすさ ⭐️⭐️⭐️⭐️

 

随分前にご紹介したShtter Meシリーズ最新刊です!

 

2014年にShatte Me Trilogyは完結していたのですが、今年の春に第4巻が発売されました!今後2冊の発売も控えているので合計6冊のシリーズになる予定です。

 

このシリーズは私が洋書を読み始めたころに出会った作品なので私にとって特別なシリーズです。エンディングに満足していたものの、その先が気になってもいたので発売が発表されたときは本当に嬉しかったです。

 

第1巻のあらすじはこんな感じ。(過去記事より抜粋)

この物語の主人公Julietteは不思議なパワーを持っています。そのパワーは素手て触れるだけで人を殺せる程の威力。それ故両親を含め、世間から孤立し、隔離されて生きていました。
 
荒廃した国を再興させることを謳い、国家を牛耳る組織、The Reestablishmentの若き指揮官WarnerはJulietteのそのパワーに目をつけ、彼女を武器として使う計画を持ちかけます。しかし、人を傷つけることを望まず、自由を欲しているJulietteはWarnerのもとから逃れ、世界を変えるため自らが新たな計画を立てることを決意します。

 

この時から比べるとJulietteが別人並みになっていて何だか懐かしいです。私のお気に入りのキャラクターにKenji Kishimotoという日本人がいるのですが、今作でも彼が活躍しています。初めて明かされる哀しい過去もあったりして、キャラクターとしての深みも増してきたように思います。

 

この作品に私が出会ったのは高校生のころで当時まだファンタジーディストピアン小説にあまり触れていなかったのですべてが新鮮で面白かったと記憶しています。そんなわけで私個人には特別に思い入れがあるのですが、ストーリーラインにはちょっと典型的なところもあったり(恋愛要素とか)、そういう理由で好まない人がいるのも十分理解出来るんですよね。最近のYA界ではかなりキャラクターに多様性が求められているし、色んな人種やいろんなジェンダーセクシュアリティのキャラクターが登場するのですが、まだその流れに乗る前の作品かな、という印象です。後はメインキャラクターの一人が1作目から大きく変わっていくのでそこが受け付けない人もいるって感じかな。

 

1作目は特に書き方が独特なので、読みづらいかもしれませんが2作目以降は割と普通です。キャラクターの心情に合わせて書かれているのでこういった変化が起きていると認識しています。読みやすさで言うと2巻以降のほうが読みやすいのですが、1巻読まないわけにはいきませんからね(笑)

 

今作はアクションシーンは少なくて、それよりも人間模様にフォーカスしている印象です。3巻の発売からかなり空いているのでそのギャップを埋める役割も担っているのでなるほどなって感じ。シリーズの拡張に伴って、Julietteの世界も広がっていくのでその辺の新しい情報が知れるのは楽しかったです。エンディングは特に素晴らしくて、今すぐ続きが読みたいです。

 

私の好きなKenjiのnovella(中編)も発売予定なんて話があるので楽しみです。気になる方はぜひ!!

 

 

ここから、ネタバレを含みます!まだRestore Meを読んでない方はこの先は読まないことをお勧めします!

 

 

 

チャプター1が好きすぎます。KenjiとWarnerのこの関係性が大好物なのでこの2人の短編欲しいです。とにかくKenjiが好きなので、JulietteとKenjiの関係性も好き。

関係性といえばAdamとWarnerですね。Trilogyの中で異母兄弟だったことが明らかになったこの2人。お互いにしか理解できない傷を負っているので初めて分かり合えるところがでてきたようです。Ignite MeのAdamは本当に嫌な奴で、気持ちはわかるけど何なんだ君は!!と言いたくなるような男でしたが、ここからどうなるのか興味が湧いてきました。1作目ではおとぎ話に出てくるヒーローのような存在で、優しくて、勇敢なキャラクターでしたが、今作でWarnerと語り合う彼はむしろ弱くて、傷ついているけれど正直で、人間味が出てきたというか、ここからの成長が楽しみなキャラクターになりました。

 

JulietteもWarnerも好きなのですが、2人してCastleの意見をまったくと言っていいほど聞き入れないのにはイライラしましたね。Castleの言うこと聞いてればそれ回避できたよね?と思うことがちらほら。そもそもJulietteは何の経験もなく、しばらく世間から隔離されていたレベルなのになぜみんな彼女がsupreme commanderになることに同意してるんだろう(笑)まあ、それを言うと物語が進まなくなってしまうのですが。後はこの2人がちゃんと話し合わないのも良くない。お互い気を使いすぎていたり、その場しのぎだったり。

 

新キャラクターの登場にはワクワクしますね。私のお気に入りはNazeeraです。カッコいい!彼女の活躍がもっと増えるといいな。LenaはWarnerの元カノということで人気はないみたいですが、個人的にはLenaが今後どう引っ掻き回すか気になってます。他のキャラクターについてはJulietteの姉、Emmalineも含めてまだ情報が少ないのでそのあたり次回作に期待ですね。

 

エンディングも最高でした。最後のチャプターはヤバい。Julietteの記憶がない理由は明らかになっているものの、Warner側の記憶がないのは何故なんでしょう。Ellaとしての記憶はあるのかと思いきや、確かWarner視点の時にオセアニアのcommanderは子供いないみたいなこと言ってた記憶があるので彼もまた記憶を操作されてるんでしょうか。でも、NazeeraはJulietteを覚えているわけでますます謎です。

 

続きが今すぐ読みたいけれど4月まで待たねば…!楽しみです!!