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青春の一冊、選びました。

特別お題「青春の一冊」 with P D MAGAZINE
http://blog.hatena.ne.jp/-/campaign/pdmagazine

こんにちは!久しぶりにお題の記事です。青春の一冊…。難しい。

洋書も和書もそれぞれ転機になった本は何冊か思いつくのですが、選ぶのが難しいですよね。


迷いに迷って決めました!こちらです!


西の善き魔女

西の善き魔女〈1〉セラフィールドの少女 (中公文庫)

この本を最初に読んだのは、中学2年生の終わりだったと思います。同時、原因不明の体調不良に見舞われていた私は本を読むどころか字を読むことさえ難しい時期でした。

字を読むのが難しいって何だって話ですが、当時の私には深刻な問題。起き上がると気持ちが悪いし頭がフラフラして、学校には行かれない。せめて家で勉強しようにも教科書の内容が全く頭に入ってこない。病院に行ってもハッキリした理由がなかなかわからず、つまりは治療法も見つからない。そんな毎日を過ごしていた時に出会った本です。

体調が比較的良い日にはなるべく外に出るようにしていたので、その時本屋で見つけた…はずです。きっかけはもう忘れてしまいましたが、次に体調が良いのがいつかわからないし、ということで母にシリーズをまとめ買いしてもらったことは記憶しています(笑)

自分でも買ったは良いけど読めるのか?と疑問に思っていたものの、すっかり西の善き魔女にハマってしまい、ベットやソファに寝たまま読みました。

そうです、文字を読むのが苦痛な私がです

自分でも不思議ですが、西の善き魔女を読んでいたその時だけ集中力が戻ってきたのです。

こうやって書くとなんだかサボりに聞こえますが、自分ではどうしようもなかったのです。頑張りたくても頑張れない、今までのやり方が全く通用しません。学校に行けなくなって1ヶ月は経っていたので、これからどうしよう、どうなるんだろう…と不安を抱えていました。

その後色々な病院を回って結局1年後に病名がわかったのですが、今思い返すと中学1〜2年生の私はなかなかハードな生活を送っていた気がします。同級生と比べて特別忙しい、とかそういうことではなくて、色々なことを気負いすぎて心も身体も疲れきっていたように思えるのです。いろんなことが重なっての発症だったのかもしれません。これ以上は本と関係が無くなってしまうので控えますが、そういう理由もあって何も手につかず、不安だけが大きくなっていく日々を送っていたわけです。

そんな時、久しぶりに心から楽しめたのがこの西の善き魔女。何がそんなに良かったのか。

この記事を書くにあたって思い返してみましたが、いまいちピンとくる理由が見つかりません。ストーリーや登場人物が面白かった。これはもちろん当てはまるのですが、それが一番の理由とは言えません。世の中には面白い本はたくさんあるのです。ではなぜ、その時西の善き魔女だけ読めたのか。 

一番しっくりきた理由は自分に合ったからです。スーッと文字が入ってきたのはこの作品の何かが私に合ったからです。その何かが具体的に何なのかは私にもわかりません。でも、わからなくて良い気もします。とにかく、何かが私に合ったのです。本を読んでいて漠然とそんな感想を抱くこと、皆さんはありませんか? 


結局、このシリーズを読破した後、私は文字を読むのが難しい状態に戻ったのでやっぱりこの西の善き魔女が特別だったのかな。

青春の一冊にふさわしいか少し疑問ではありますが、私の中に色濃く残っている作品は荻原規子さんの西の善き魔女です。 

この記事を書いていて、久しぶりに読みたくなりました。何が私に合っていたのかわかる日がくるのでしょうか。それもまた楽しみの一つになりました。