SHATTER ME Trilogy
こんにちは!今回ご紹介するのはTahereh Mafi作、SHATTER MEです。この作品は三部作(Trilogy)です。まとめて3冊ご紹介します!
このTrilogyはYA界で流行中のdystopiaが舞台の物語です。(ちなみにdystopiaはutopiaの反対として捉えればOK)
以前ご紹介したThe Selectionも、主軸である王子との恋愛ストーリーの他に反乱者との攻防も出てくるので、ちょっとdystopiaの要素もありますね。理想とは程遠い世界に生きながらも主人公が逆境に立ち向かう様子がテーマで、人気作がたくさんあります。The Hunger GamesやDivergentなどもそうですね。
まずは第1巻。
SHATTER ME
荒廃した国を再興させることを謳い、国家を牛耳る組織、The Reestablishmentの若き指揮官WarnerはJulietteのそのパワーに目をつけ、彼女を武器として使う計画を持ちかけます。しかし、人を傷つけることを望まず、自由を欲しているJulietteはWarnerのもとから逃れ、世界を変えるため自らが新たな計画を立てることを決意します。
このWarnerという男がなかなかの曲者というか、はっきり言ってサイコパス。かなり気味が悪いし嫌なヤツです。が、ここで挫けず読み進めてください(笑)
これだけ書くと気味が悪い上にかなり重い話に思えますが、YAの醍醐味、恋愛要素ももちろんあります。Julietteの唯一の味方として現れるAdam。2人は昔からお互いを知っていたのですが、再開して惹かれ合います。が、状況が状況なだけに一筋縄ではいかないわけです。そもそも、Julietteは触れただけで人を死に至らしめるパワーを持っているし…。果たして、どうなるのか乞うご期待。
それでは続いて第2巻。
の前に注意です!
2巻以降の紹介にはネタバレが含まれます。
ここまで読んで興味をお持ちになった方はしばらく飛ばすかここでUターンすることをオススメします。 ネタバレ終了は太字でおしらせします。
気を取り直して第2巻。
UNRAVEL ME
JulietteとAdamはなんとかWarnerの攻撃から生き延び、Adamの仲間、Kenjiに連れられてOmega Pointへとやって来ます。そこはJulietteと同じように不思議なパワーを持つ人々とその家族や友人が集まる巨大地下組織。10年以上かけて作られたこの組織は国民に嘘を吹き込み、征服を続けるThe Reestablishmentへの反乱を計画しています。
生まれて初めて自分以外にパワーを持つ人々に出会えたJulietteですが、それまで一人で生きてきた彼女はなかなか組織に馴染めず、また自分のパワーを上手くコントロールすることもできず、苦しみます。その上Warnerと再び出会い、それまで知り得なかった彼の過去や事情に触れ、戸惑いも生まれます。
2巻の見所は一人で生きてきたJulietteが人間関係に悩みながらも少しずつ成長する過程です。
では最終巻となる第3巻。
IGNITE ME
が、面白いことだけは保証します。
ネタバレ終了!
このシリーズの一番の魅力はJulietteの成長です。荒れ果てた世界の再建より、恋愛要素より、Julietteの内面の成長に重きを置いた作品だと思います。
それ故、序盤のJulietteは正直イライラします。とことんネガティヴというか、ずっと同じことで悩んでいるというか。1巻のブックレビューを見るとそれについて言及している人も多々見かけます。しかし、そんなJulietteがいたからこそ終盤の彼女の強さに胸が熱くなるのも確かです。
私は、このシリーズをこう評価しました。(星5つを満点とします)
SHATTER ME ⭐️⭐️⭐️
UNRAVEL ME ⭐️⭐️⭐️⭐️
IGNITE ME ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
後になればなるほど面白い作品です。1巻だけで判断せずに、ぜひ3巻まで読んでほしいです。
そして、この作品には番外編があります。私もまだ読めていないので、詳しくは後日お話したいと思います。とりあえずご紹介だけでも。
UNITE ME
まず一つ目は
DESTROY ME
そしてもう一つが
FRACTRUE ME
それでは最後に質問です。
あなたはTeam Adam、Team Warner、それともTeam Kenji?
シリーズを読んでぜひ教えてください。