翻訳版の宿命…?

海外の小説を読みたい!と思ったとき、私たちには二つの方法があります。

 
ひとつは、原書を買う。勉強にもなるし、本当は一番いい方法なのかも。とはいえ、通勤通学の電車の中で読むにはペーパーバックでも大きくてかさばるものが多いし、もっと手軽に楽しみたい時もあります。
 
もうひとつは翻訳された日本語版を買うことです。当然のことながら慣れない英語よりスラスラ読めますし、簡単に手に入ります。そんなわけで、翻訳された小説ってすごくありがたいです。
 
単行本は別として文庫本なら基本的にかさばらないし、日本語で書かれているのでより気軽に楽しめますよね。私も翻訳版、よく買います。洋書を読むのは好きですが、時間は限られているのであれもこれも全部!とはなかなかいきません。
 
 
そんなわけで、翻訳家さんや出版社のみなさんには感謝しているのですが。ここでひとつ問題が。
 
一冊で完結するものは何の問題もないのですが、シリーズものも多いわけです。そして、そのシリーズ全部が日本で出版されるとは限らないのです‼︎これって結構問題です。
 
せっかく面白いと思っても、続きがないなんて…。もちろん、日本でも人気が出れば、あるいはもともと人気があれば話は別です。ところが、YAの新刊が出ても、ヒッソリと積んである場合が多いんです。平積みはされていても、とくにポップがあるわけでもない。ポスターがあるわけでもない。原作者が日本で有名なわけでもない。なんて条件が重なり、結果1巻しか翻訳されず…。
 
一番悲しいのは、三部作のうち、二作しか翻訳されないパターンですね。一作しか翻訳されないのももちろん悲しいですが、あまりヒットしなかったのかなーと、諦めはつきます。一作目が好きなら原書の購入を検討します。が、二作目まで出ると、もう三作目も日本語で読みたくなります。さらに、物語も最終巻に向けて盛り上がります。が、そこで終了…無念です。無念すぎませんか⁉︎
 
私がとくにガッカリしたのが、Divergentです。
 
発売日をご覧ください。(角川文庫公式サイトより)
第1巻  2014年5月24日
第2巻  2014年6月20日
それぞれの巻を発売してすぐ購入し、最終巻を楽しみにしていましたが、待てど暮らせど発売されない。…映画も日本で公開したのに…。
 
と、愚痴を書こうとして、万が一発売されていたら大変だ!と思い検索したところなんと!2015年9月24日ついに!最終巻が発売されることがわかりました!文句言おうとしてました、ごめんなさい!この最終巻、かなり賛否が分かれているようなので楽しみです!ありがとう、角川文庫さん!(笑)ただ、どうやら表紙のテイストはかなり違うようです…。ちょっぴり悲しいけど、これは嬉しい!二作目の映画公開に向けてですかね?
 
もはやDivergentについてになってしまいましたが、話を戻して。
 
結論。もっとYAをPRしてほしい!せっかく面白い本を翻訳家さんたちが苦労して日本語に直し、出版して下さっているのにもったいない!と常々思っています。もちろん、簡単に出来ることだとは思っていませんが、もっと多くの人にYAの世界を知ってもらえたら嬉しいです。
 
そのためにもこのブログをヒッソリと続けていきたいと思いますので、たまに覗きに来てくださいね。
長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。